遁げろ家康

　遁げろ家康

混乱する本陣の中で、馬上に突っ立ち、武田勢の突進を望見した家康は、敵味方のあまりの強さの違いに呆れかえった。家康は苛烈な逆境をいかに打破したか。歴史が変わったその瞬間を描く。

勝った。家康はじめ、生き残った東軍将士は誰しもそう思った。長くて短い日。天下を獲るか、獲られるか。戦勝に酔う家康は、この長かった一日を想った。家康は勝利と敗北から何を覚ったか。『週刊朝日』連載小説を大幅に改稿。

時代：1560年（永禄三年）～1616年（元和二年）
著者：池宮彰一郎
出版：朝日文庫
発行：2002年2月

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■　上総介の評価　★★★★★
若いころは律儀、老年になって狸おやじと言われた徳川家康。他人からみた彼の振る舞いがそういう印象を与えた。しかし、家康自身の心境は違うところにあった。。。池宮彰一郎氏の新しい家康感はとても新鮮です。しかしこの本は2002年12月25日に絶版となりました。面白かったのに残念。
■　主人公
徳川家康（とくがわいえやす）

■　脇役
織田信長（おだのぶなが）	羽柴（豊臣）秀吉（はしばひでよし）
石田三成（いしだみつなり）	本多正信（ほんだまさのぶ）

■　登場する武将
今川義元（いまがわよしもと）	石川数正（いしかわかずまさ）
高力清長（こうりききよなが）	本多重次（ほんだしげつぐ）
天野元景（あまのもとかげ）	太原雪斎（たいげんせっさい）
鳥居忠吉（とりいただよし）	鳥居元忠（とりいもとただ）
水野信元（みずののぶもと）	酒井忠次（さかいただつぐ）
今川氏真（いまがわうじざね）	武田信玄（たけだしんげん）
浅井長政（あざいながまさ）	朝倉義景（あさくらよしかげ）
小笠原長忠（おがさわらながただ）	大久保忠世（おおくぼただよ）
榊原康政（さかきばらやすまさ）	本多忠勝（ほんだただかつ）
井伊直政（いいなおまさ）	武田勝頼（たけだかつより）
徳川信康（とくがわのぶやす）	木曾義昌（きそよしまさ）
織田信忠（おだのぶただ）	穴山梅雪（あなやまばいせつ）
服部正成（はっとりまさなり）	長谷川秀一（はせがわひでかず）
岡部正綱（おかべまさつな）	河尻秀隆（かわじりひでたか）
織田信雄（おだのぶかつ）	池田恒興（いけだつねおき）
森長可（もりながよし）	堀秀政（ほりひでまさ）
安藤直次（あんどうなおつぐ）	北条氏政（ほうじょううじまさ）
北条氏直（ほうじょううじなお）	結城秀康（ゆうきひでやす）
前田利家（まえだとしいえ）	加藤清正（かとうきよまさ）
福島正則（ふくしままさのり）	直江兼続（なおえかねつぐ）
佐竹義宣（さたけよしのぶ）	島津義弘（しまづよしひろ）
黒田長政（くろだながまさ）	島左近（しまさこん）
豊臣秀頼（とよとみひでより）	徳川秀忠（とくがわひでただ）
土井利勝（どいとしかつ）

■　その他の登場人物
松井友閑（まついゆうかん）	築山殿（つきやまどの）
五徳（ごとく）	茶屋四郎次郎（ちゃやしろじろう）
＊減敬（げんけい）

＊印は著者の創作人物または実在したかどうかは不明な人