知恵伊豆に聞け

4167567113 知恵伊豆に聞け
中村 彰彦
文藝春秋 2007-04

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徳川安泰の基礎を固めた家光の陰には、機知に富んだひとりの老中がいた。松平伊豆守信綱、通称「知恵伊豆」は、徳川家に持ち込まれた無理難題を次々に解決する。島原の乱の鎮圧を始め、由井正雪謀叛を未然に防ぎ、川越藩主として野火止用水を完成させるなど、機知と行動力をいかんなく発揮した男の「逆転の発想」。


時代:1590年(天正十八年)〜1662年(寛文二年)
著者:中村彰彦
出版:実業之日本社
発行:2007年4月

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 ■ 上総介の評価 ★★★★☆

 知恵伊豆こと松平伊豆守信綱を主人公とした長編小説。「知恵伊豆」と呼ばれた所以がわかります。色々な文書で逸話が残されているのですが、没する前に松平家文書を処分しているので、よくわかっていない人物だそうです。これをまねたのが保科正之で、彼も家の文書を処分したみたいです。

 ■ 主人公
松平信綱(まつだいらのぶつな)

 ■ 脇役
徳川家光(とくがわいえみつ)

 ■ 登場する武将
大河内秀綱(おおこうちひでつな) 大河内久綱(おおこうちひさつな)
*進藤鉄之助(しんどうてつのすけ) 松平正綱(まつだいらまさつな)
徳川秀忠(とくがわひでただ) 稲葉正勝(いなばまさかつ)
青山忠俊(あおやまただとし) 井上正就(いのうえまさなり)
阿部忠秋(あべただあき) 酒井忠世(さかいただよ)
土井利勝(どいとしかつ) 松平輝綱(まつだいらてるつな)
酒井忠勝(さかいただかつ) 小野次郎右衛門(おのじろうえもん)
柳生又右衛門(やぎゅうまたえもん) 安藤右京進(あんどううきょうのしん)
堀田正盛(ほったまさもり) 徳川忠長(とくがわただなが)
阿部重次(あべしげつぐ) 板倉内膳正(いたくらないぜんのしょう)
井伊直孝(いいなおたか) 松倉勝家(まつくらかついえ)
戸田氏鉄(とだうじかね) 立花忠茂(たちばなただしげ)
細川忠利(ほそかわただとし) 天草四郎(あまくさしろう)
有馬直純(ありまなおずみ) *有馬五郎左衛門(ありまごろうざえもん)
水野勝成(みずのかつなり) 鍋島安芸(なべしまあき)
丸橋忠弥(まるはしちゅうや) 徳川頼宣(とくがわよりのぶ)

 ■ その他の登場人物
*お清(おきよ) お福(おふく)
*智香姫(ちかひめ) *お八重(おやえ)
山田右衛門作(やまだうえもんさく) 榎本弥左衛門(えのもとやざえもん)

*印は著者の創作人物または実在したかどうかは不明な人

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