汚名 本多正純の悲劇

412203132X 汚名―本多正純の悲劇
杉本 苑子
中央公論社 1998-05

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徳川家康の懐刀として幕府草創期に重用された本多正純。政権をゆるぎないものとするために辣腕を振い、主君が本来浴びるはずのあらゆる汚名を引き受け、二代秀忠の世に失脚、奥州へ配流される。権力の非情を知悉し一切を黙して語らず、従容と歴史の舞台から去ってゆく男の孤高の精神を、諜者の眼を通して鮮烈に描き出す歴史長篇。


時代:1612年(慶長十七年)〜1622年(元和八年)
著者:杉本苑子
出版:中公文庫
発行:1998年05月

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 ■ 上総介の評価 ★★★★★

 徳川家康の懐刀として辣腕をふるい、幕府草創期の不安定な基盤を磐石なものにした本多正純。主君がかぶるはずの汚名を一身に集め、捨石となった彼の晩年を中心に描いている。特に正純の内面にまったく触れずに、読んだあとに彼の清々しさを残すテクニックはすばらしい。

 ■ 主人公
*越ヶ谷謙作(こしがやけんさく)

 ■ 脇役
本多正純(ほんだまさずみ)

 ■ 登場する武将
堀利重(ほりとししげ) 岡本大八(おかもとだいはち)
有馬晴信(あちまはるのぶ) *岡野九郎右衛門(おかもくろうえもん)
*鈴木久兵衛(すずききゅうべえ) 本多正勝(ほんだまさかつ)
*太田長兵衛(おおたちょうべえ) 徳川秀忠(とくがわひでただ)

 ■ その他の登場する人物
*弥五八(やごはち) *野本清十郎(のもときよじゅうろう)
加納御前(かのうごぜん) *小密茶(こみっちゃ)
*お津万(おつま) *矢島了斎(やじまりょうさい)
*辰次(たつじ) *いち

*印は著者の創作人物または実在したかどうかは不明な人

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2007.2.26
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